DHAとEPAって同じように見えるけど違うものなの?

同じく生魚から取れる貴重な栄養素DHAとEPAですが、実は効果や性質に違いがあるんです。一緒にされがちですが、それぞれの特徴を見てみましょう。

中性脂肪の値を下げるメカニズムが違う

DHAもEPAも、摂取することで中性脂肪の値を下げる効果があります。ただ、そのメカニズムは微妙に異なるんです。

まずDHAは中性脂肪の合成・吸収を抑える効果があります。対してEPAは運動で中性脂肪が燃えるのを補助する作用があります。

脂肪を燃やす褐色脂肪細胞の働きをEPAが助け、脂肪分解酵素リパーゼの生成が促されます。こうする事で脂肪が分解されエネルギーに変わり、燃えやすくなるんですね。

またDHA・EPA共通の働きとして、血行を良くして酸素を全身の細胞に届けて脂肪を燃焼させるというものがあります。

比べるとこの働きはEPAのほうが高く、より中性脂肪を減らす効果があるんです。

この事から、中性脂肪を下げる医薬品として利用されているのはEPAだけで、DHAは薬としてまだ認められていないという違いもあるんですね。

脳に届いて作用するのはDHAだけ

DHAで有名な噂は「頭が良くなる」というものですよね。これは脳細胞同士をつなぐ器官のシナプスがDHAで作られているからなんです。シナプスが効率良く繋がると、頭の回転が良くなるんですね。

そして脳の記憶を司る海馬もDHAを多く含む器官なので、記憶力のためにもDHAは是非補給したい栄養素なんです。

脳は人体の中でも特別で、血液脳関門というフィルターのような器官で脳に有害なものが入らないよう成分をより分ける性質があります。

EPAはこの血液脳関門を突破できませんが、DHAはここを通って脳に達する事ができるという大きな特徴があります。

DHAとEPAは違うからこそどちらも摂取すべき

DHAとEPAはどちらもオメガ3脂肪酸という栄養素ですが、こんなにも違いがあるんですね。

中性脂肪を減らしたい場合は、いろんな面からの効果を期待してDHA・EPA両方を摂取するのが良いでしょう。

頭を良くしたい場合でも脳に届くのはDHAだけですが、共通の効果である血行を促す作用という点ではEPAのほうが上だったりします。

脳の血行が良くなれば、それだけよく頭が働いて仕事や勉強の能率がUPしますね。やはりどちらも摂取するのがいいでしょう。

ちなみに血行を促進する血液サラサラ効果は中性脂肪を下げ、結果的にコレステロール値を下げて動脈硬化を予防する働きでもあります。

EPAのほうが血行促進の効果が高いという事は、血管年齢を若く保つ効果もDHAよりEPAのほうが高いと言えるんです。

簡単に違いを説明するとすれば、脳にまで届いて記憶力や頭の回転の良さを助ける栄養素がDHAで、より中性脂肪やコレステロールを抑えて血管年齢を若く保つのがEPAと言えるでしょう。